築40年の親の住まい、どうしましょう?

神戸市垂水区:増築と改修にて対応を検討します

今回のご夫婦のご相談は、築40年を超える古家にご両親がお住まいで、
今後、介護を含めて、両親と同居を考えているが、
一緒に住めるようにするにはどうしたらいいのか、というものでした。
まずは、そのお家を売って、新しいマンションでも購入したらという考え方があります。
しかし、80歳を超えるご両親は、古い家に住んでいるものの、
もうその土地が慣れておられ、別の場所に引越しするなんて発想はまったくありません。
別の地で生活するなんてことはいまさらできないということです。
では、建て替え? そうはいっても、解体・建築中の精神的負担や
一時的な引っ越し生活の不便さを考えればそれが得策かも疑問です。
良い新築に立替えたとしても、自分の子どもが将来住むかどうかもわからないので、
60歳に近づいた今、新築のローンを組むというのもどうかと思います。
では、今の建物は改修して、その他増築で同居用スペースを対応してはどうかと、なるわけですね。

不動産とリフォームは切ってもきれない関係

売却する方が得か、リフォームする方が得か。
建替えする方が得か、保有して賃貸する方が得か。
こういった考え方を皆様が頭で考えて、
売却するなら、不動産屋さん、
リフォームするならリフォーム屋さん、
建て替えするならハウスメーカーといろんな意見を聞きながら
自分で検討しなければなりません。
これはなかなか複雑な計算です。
不動産とリフォームは同じように検討するため、切ってもきれない関係です。
当社では、HDC神戸の3Fコンフォートガーデンにて、
不動産&リフォーム相談会を開催しています。
なぜ、不動産&リフォームなのか?
それは、このとおり、ご相談の皆様は、どっちに決まっておらず、
ほとんど、それが混ざった相談ばかりかと思います。
そういったご相談にお答えできればと思っているからです。
相談会開催中!

建築・設計・不動産の観点からお答えします

われわれは地域の総合建設会社として、
皆様の建築・不動産の資産づくりのお手伝いをしています。
われわれは、ご相談に来られた方に、
リフォームのための新しいキッチンを売るわけでもなく、
新築マンションを売るわけでもなく、
不動産の売却をすすめるわけでもありません。
皆様の立場にたって、何が皆様の今後の人生設計のうえで一番ベターな選択なのか、
その選択をするお手伝いができればとおもって相談会を行っています。
だから、不動産&リフォーム相談会としています。
自分としては、珍しい相談会で、地元の総合建設業者ならではものかなと思っているので、
住まいに関することで、ちょっと、どうしたらよいのか悩んでいる皆様、
是非、一度お立ち寄りください。

中古マンション+リフォームで70万円の補助金が使えます!

70万円の補助枠を確保しました。

神戸リノベーションでは、中古マンションを購入して、
リフォーム・リノベーションされる方に対して、
70万円の補助を提供できる枠を確保いたしました。
9月16日より、ご利用検討者の募集を開始いたしましたのでご報告いたします。
最近は、中古マンションを買って、リフォームされる方も増えています。
先日、西神中央に近い、西区の中古マンションを購入された方も、
キッチンなどの水回りリフォームで800万円ほどの予算がご検討されています。
マンションのフルリフォームをやろうとおもうと、結構費用もかさみますので、
返す必要のない70万円の補助を国交省がだしてくれるのは本当にありがたいと思います。

いまどきお風呂や給湯器の交換が対象となります。

中古マンションを購入されると、ほとんどの皆さまは、
キッチン、トイレ、お風呂をかえられます。
中には、部分的に複層ガラスを設置される方もいらっしゃいます。
そういった工事は、「長期優良住宅化リフォーム」といわれ、補助の対象となります。
補助金の額は、工事費用の1/3で最大70万円までです。
マンションリフォームの場合、
水回りをかえると200万円~300万円ぐらいかかることが多いので、
こういったリフォームをされる方にとっては非常にメリットが高いといえますし、
省エネ性能は、中古マンションの一番弱い部分ですので、
入居してからのガス代、電気代の節約部分を含めて考えると大きい支援ですよね。

予算枠が限られていますのでお早めにご相談を。

この補助を利用するために、当社も以前より申請を行い、
事業が認められることにより、補助枠の確保にいたりました。
よって、採択事業者でしかこの活用ができません。
国の予算であり、これは、既存住宅ストックの質の向上及び
流通促進に向けた市場形成を図る支援となっています。
対象のマンションがどういったものなのか、
インスペクションの結果がどうなのか、
リフォーム瑕疵保険に加入できるのか、など、
さまざまな検討事項がございますので、
お早めにご相談いただき、是非、この機会にご活用いただければと思います。

HDC神戸で不動産&リフォーム相談会を開催しました。

玄関まわりのリフォーム相談がおおいですね。

先日の不動産&リフォーム相談会では、
2件ほど玄関ドアの取り換えのご相談をいただきました。
そういえば、最近、LIXILのTVコマーシャルで、
篠原涼子さんが、両親に玄関扉リフォームをプレゼントするようなものが流れていましたね。
皆様、何気なく毎日使っている玄関扉ですが、
ちょっとそういったことがあるとやっぱり気になってくるのが、お家のリフォームです。
別に今すぐどうこうしなければならないわけではないけど、
どうやったら、綺麗になるのか知りたいということでしょうか。

神戸市垂水区のお客様:木製ドアは交換できますか?

築20年以上の建物にお住まいで、玄関ドアは木製とのことですね。
やはり経年劣化により、木製は痛みます。
玄関ドアに限らず、木製の建具や床においても、やはり手入れが必要となります。
そして、やはり、比較的、湿気には弱いので塗料などでのコーティングも必要でしょう。
趣きや格調といった意味では、木製は是非選択したいドアですね。
しかし、メンテナンスフリーという意味では金属製ドアが便利です。
デザインは、木調など多数ありますし、経年劣化による変形もすくない。
断熱性の面でも、防犯性の面でも、非常につかいやすいですね。
カバー工法という方法で一日でリフォームできますし、
非常に手軽に交換は可能です。

入口が幅が少し小さくなるのでご注意を。

1日でリフォームをするということは、
非常に手軽にするということ、つまり壊さないということです。
今ある、玄関ドアの枠を利用し、そのうえで新しい枠をかぶせるように取り付けます。
これをカバー工法といって、サッシなどの改修工事に多く利用される工法です。
そのため、状況にもよりますが、実際の扉のサイズが7cm程度せまくなる場合も多くあります。
せっかくの玄関の間口がせまくなるのはちょっと・・・というケースも多いですね。
費用は少しかかりますが、枠ごと取り換えをすることも可能です。
その場合は、できれば、今より大きめの玄関扉に取り換えられることをお奨めします。
玄関扉のサイズを変更することで、工事費はあまりかわりませんが、
大きく玄関まわりの雰囲気を変えることができますし、
いろんな種類の玄関ドアを選択もできるでしょう。

おうちの図面とかもってきていただければ
具体的な相談に乗れますので、お気軽にどんなことでもまたお立ち寄りくださいね。

築28年の中古住宅を相場より高く売る法則セミナー開催!

古い中古住宅をうまく売るコツについてセミナーを開催しました。


7月6日、マイベストプロ神戸の「暮らしお役立ちセミナー」の一部として、
兵庫既存住宅活性協議会からの派遣により
「購入者側から見る 築28年の中古住宅を相場より高く売る4つの法則」と題しまして、
今、築年数がたったお住まいの今後をお考えいただくセミナーを開催させていただきました。
このセミナーは、今回初めて開催させていただきましたが、
神戸新聞にも掲載いただいた結果、多数の方にご参加いただき、
明石市や垂水区で住み替えの検討をしようか迷っておられる方や、
高砂市にあるほったらかしの古い空き家の処理に困っている北区の方に、
お役立ていただく情報を提供することができました。

住宅を高く売るためのセミナーとは・・・

日本では、築20年を超える古い住宅の価値はほとんどゼロ円とみなされます。
そんな住宅を実際に売却するとなれば、
見た目も新築に比べ老朽化していることが明らかですし、
構造・雨漏りに不安を抱えているとなれば、
なお、購入者側にとっては不安がいっぱいで住宅購入の選択肢にはなかなかなりえません。
だから、なかなか中古住宅は売却しにくく、
宅建業者からも値段を下げないと売却できないと通常いわれてしまいます。
当セミナーでは、そこで、本当にその建物の状態がどうなのかをしっかりと調査し、
現在の新築と同じぐらい地震に強くするにはどうするのか、
しろあり被害はないか、購入者がその物件を購入するときに、
かし保険という構造・雨漏りの対する新築と同様の保険にはいるにはどうすればできるのか、
そういったことを皆様にご説明させていただきました。

不具合があとで見つかると値引き要因にされることもあります。

最近の売買事例においても、売りに出されている住戸を購入者により建物調査が行われた際、
不具合が見つかると、その修繕費を値引いてもらうような交渉が行われます。
そうなるとどうしても売りに出している方は値引きせざるを得ません。
そのためにも、まずは現状の状態をしっかり把握すること。
そして、建物をできるだけ、購入者側にとって、魅力ある状態で維持し続けることが、
リフォームするにしても、売却するにしても、相続するにしても重要なこととなります。
「こんな話きいたことがない」と言われることも多いこのセミナーですので、
またお時間がありましたら一度ご参加いただき、
特にいまお住まいを売却するつもりがない方も、
今後の住まい管理の参考にしていただければと思います。

兵庫県不動産鑑定士協会の定例研修会で講師をさせていただきました。

40名を超える不動産鑑定士さんにフェニーチェパックを説明


8月22日(金)、神戸市勤労会館の4階で、
兵庫既存住宅活性協議会(以下、当協議会)からご依頼いただき、
兵庫県不動産鑑定士協会の8月定例研修会にて講師をさせていただきました。
そこで、1時間ほどフェニーチェパックという、
中古住宅の買う時、売る時に、安心・安全のため、
住宅診断(建物調査)を行えるツールの説明をしました。
当協議会の活動においては、構成団体である鑑定士協会様の協力を多大にいただいており、
この度、今行っている取組を、会員の皆様にご説明させていただいた次第です。
兵庫県内160名を超える不動産鑑定士さんの団体ですので、
説明にはちょっと緊張しましたが、中古住宅における安心・安全な取り組みを進めるにあたり、
不動産鑑定士さんの今後の大きな役割について少しでも感じていただければと思い説明させていただきました。

中古住宅の建物評価には、鑑定士さんの役割が期待されています

話しさせていただきました内容は、
1) 国の政策として、中古住宅+リフォームを伸ばすことを期待していること
2) そのためには、まずは、インスペクション(建物調査)を含め、
かし保険などの知識をもった宅建業者様との連携が必要になること。
3) 調査した中古住宅をどうやってそれを反映した金額として評価していくかについて、
今後、不動産鑑定士様の役割が大きく期待されていること。
といったところです。
まだまだ、中古住宅の価格を評価するにあたり、
実施したリフォームや、現状の詳細な劣化状況などを金額に反映できない現状があります。
せっかく、良質な中古住宅として、メンテナンス費用をかけて適切に維持していても、
それを価格として評価してもらえなければ、
なかなか、お金をかけてメンテナンスする気になりませんもんね。

まずは、消費者にメリットのあるフェニーチェパックからスタート

まずは、消費者にメリットのあるフェニーチェパックからスタート
今後、住宅ローンを組む際などに、
金融機関が中古住宅を担保評価する際にもとめられる書類として、
不動産鑑定士さんの評価が必要になってくるかもしれません。
平成26年度は、国交省も、金融庁と一緒になって少しでも
こういう世の中に変えていけるように取り組まれるようですが、
少し時間がかかるかな・・・という印象です。
まずは、かし保険に適合する建物と、そうでない建物を仕分けすることなど、
建物調査を世の中に一般化していくことが、最初の一手ですよね。
そのためのフェニーチェパック、是非、不動産鑑定士協会の皆様、
このフェニーチェパックの啓蒙にご協力のほど宜しくお願いします。
貴重なお時間をいただきありがとうございました。

中古+リフォーム、みずほ銀行の住宅ローンが使いやすい

◆中古マンションを買って、フルリフォーム。ローンはどうすればいい?

東灘区でマンションを探しているお客様です。
2500万円ぐらいの予算で探しておられますが、
2500万円の比較的きれいな中古マンションを買うか、
1500~2000万円ぐらいの中古マンションを探して、
500万円~1000万円ぐらいのリフォームして住むか、どのように探したらいいのか迷われています。
これ、実は、両方合計2500万円の予算でさがしていますが、
利用する銀行によって、まったく予算計画が変わってくるのをご存じですか?
一般的には、リフォームの場合、まずは現金のある範囲で考えようと思いますよね。
最低500万円ぐらいの現金はお持ちであるということです。
それに対し、2500万円の綺麗な中古マンション又は新築マンションを購入できれば、
10%の頭金でも、現金は250万円しかいりません。
必要な現金は、選択する金融機関の住宅ローンで、まったく変わってしまい、
その結果、毎月の返済額も試算に影響がでます。
これを同じにするのが みずほ銀行のリフォーム一体住宅ローン なのです。

◆リフォーム一体住宅ローンで事前審査を行います。
まずは、めぼしい中古物件があれば、
できるだけ早い段階で、事前審査を行うようにしてください。
金融機関によって、そういった対応をどのようにするか、かなり差があります。
その中でもみずほ銀行は、スムーズですすめやすいというのが現在の印象です。
リフォーム見積書と物件価格をあわせた金額で
ローン審査を行っていただけます。
しかも、金利は、通常の住宅ローンと変わりません。
最近の新聞紙上では、こういった方法が、今後主流になってくるような記事も
多々見受けられますが、現実はまだまだといった感じではないでしょうか。
まずは、リフォーム金額が多めの場合を想定した物件を見つけていただき、
事前審査を行っていただければと思います。

◆中古リフォーム一体ローンにはまずリフォーム見積が必要です。
ローン審査を行うには、リフォームの見積が必要となります。
あなたの信頼できるリフォーム会社を探しておいてください。
対象物件が見つかれば、まずはそのリフォーム会社に相談して、
改修費用を算出してもらいます。
そして、その費用とあわせて、住宅ローンの事前審査を行っていきます。
もちろん、購入してから、リフォームの内容がかわる可能性もあります。
増額になると、あらたな追加融資をしてもらうのは難しいので、
変更があったとしても減額となる方向の余裕をもったやり方が良いかと思います。
そのあたりの手続きについては、少しコツがいりますので、
そういうことになれている不動産会社、リフォーム会社を
しっかりと見つけいただくことが重要です。
もちろん、当社では、両方を事業として一体でおこなっており、
それをスムーズにすすめることができますので、何なりとご相談ください。

古い住宅購入時は住宅ローン控除が適用されるか確認を!

◆神戸市西区伊川谷町:この中古住宅は住宅ローン控除の対象ですか?
先日、中古住宅の購入をきめ、契約する予定ですという方から問合せがありました。
その方は、その中古住宅が住宅ローン控除の対象になるかを
仲介の宅建業者さんから知らされていないまま契約を決めているようです。
築30年の住宅なんで、対象物件となる認識が宅建業者さんにもないようですね。
この方は、住宅ローンの申請をおこなった金融機関と話をしている際の何気ない話で指摘され、
気になって問合せをいただきました。
築20年より古い中古戸建は、
住宅ローン控除が適用されないとおもっておられる方が本当に多いと思います。
こういった古い住宅でも住宅ローン控除の対象とする方法が主に2つあります。
一つは、「耐震基準適合証明書」の取得、
もう一つは、「既存住宅かし保険付保証明書」の取得です。

◆この建物の品質を証明する書類さえあれば大丈夫!
耐震基準適合証明書
「耐震基準適合証明書」とは、建物が耐震基準を満たしていることを証明する書類です。
指定性能評価機関などのほか、
建築士事務所登録を行っている事務所に所属する建築士でも発行できるもので、
当社でも発行しております。
それでは新耐震基準へ適合するとは具体的にどういう状況なのでしょうか。
耐震診断を実施すると、当該建物の上部構造評点という点数が算出され、
上部構造評点に応じて4段階で判定されます。
上部構造評点1.0以上の状態が新耐震基準へ適合する状態ということになります。
もし、耐震診断ののち、1.0を下回る結果となった場合は、
耐震基準適合証明書を発行するためには補強工事が必要となります。
付保証明書
一方「既存住宅かし保険付保証明書」は、売買を行うに当たり、
かし保険をかけることを証明した書類です。
これにより、購入者には最大5年間1000万円までの新築と同様のかしに対する保険がつきます。
これを行うには、まずは、その建物がかし保険に加入できるものであるのか、
「建物検査(ホームインスペクション)が必要です。
これは、兵庫県であれば、「フェニーチェパック」を利用すれば調査ができ、
現在、5万円程度から検査が可能です。
フェニーチェパックは、当社を含め、
お近くのフェニーチェパック取扱店の宅建業者であれば利用でき、
兵庫県内には150店舗以上あります。
耐震診断結果
◆引渡しまでに必ず対応を!
耐震基準適合証明書は、売主が発行するものです。
つまり、売主が所有者の間に、発行してもらう必要がありますので、
手続きにはご注意ください。
もし、現状が、耐震性を満たしていない建物であっても、
物件購入後、リフォームして補強される場合には、
所定の手続きを行っていただければ住宅ローン控除の対象となるように
本年度よりルールが改善されていますので、早めにお問い合わせください。
かし保険の付保証明書も、中古住宅の売買時にかける保険ですので、
引渡までに手続きを済ませておかなければなりません。
できれば検査は引渡の1カ月前ぐらいに余裕をもって行っていただければ、
万が一、修繕が必要となる場合でも対応のゆとりがでてきますので、
ゆとりをもって手続き、お問い合わせいただければと思います。
とにかく、中古住宅に購入・売却については、
いろんな制度変更が近年行われていますので、
早めにご相談いただき、さまざまな補助制度の恩恵をうけるにあたり、
手遅れにならないようにしていただければと思います。

親の実家、どうやって譲り受けるか?

◆神戸市北区広陵町:おやじの家をどうやってもらえばいい?
ご両親が住んでいたご実家は、いま、どのようになっていますか。
どちらかの親御さんが亡くなられている場合、
もうひとりの親御さんは、駅前の便利なマンションにすんでいることも多々あります。
特に神戸市北区の分譲地は、神戸市営地下鉄の延線にあわせて、
三宮に通える便利な場所として1990年代2000年代にかけて大きく開発されました。
ただ、一人で住むとなると、当初の区画の土地も少し多く、冬の期間も神戸にしては少し寒い。
雪が降ることも多くあり、家も大きく、なにかと支障がでます。
固定資産税もかかりますし、そういった場合は、早めの生前贈与において、
相続時精算課税制度の活用等の譲りうけ方法の検討をお奨めします。

◆生前贈与における相続時精算課税制度
単純に家をお父さんが売却して、そのお金をお子様に渡せば、
売却時に利益がでれば所得税、そして、そのお金をお子様にわたせば、贈与税がかかります。
生前贈与における贈与税は、1年間に贈与により取得した財産の合計額が、
110万円以上の場合は、それを超えた額にたいして税率をかけて算出します。
このようにして譲りうける場合を「暦年課税」といいます。
ただ、不動産の売却時を考えると年間110万円はかなり金額が低い。
これは、親の財産の譲りうけということで、贈与というよりも、相続ではないかという考えもいえますよね。
これに対し、2,500万円を限度額として、贈与税・相続税を通じた納税を行える制度があり、
ある一定の条件の適用者にたいしては「相続時精算課税制度」を選択活用することができます。

◆まずは、資産の把握、建物の価値の確認を。
これを選択するには、さまざまな条件がありますし、
一度、「相続時精算課税」を選択するとあとで、暦年課税には基本的に変更できないなど、
メリット、デメリットもあります。
このあたりは、はやめに税理士の先生に相談にのっていただくことも重要です。
また、建物については、築年数が古い場合、資産価値が低く見積もられることも多いので、
容易に贈与ができるかもしれません。
活用する場合も、先に贈与を受けておいてから、リフォームして賃貸に出す方法もあります。
そうすれば、土地の評価額も低く見積もられるため、今後の相続にも役立つ場合があります。
古家の売却の際も、状況に応じて、さまざまな方法がありますので、
ご相談いただければご回答させていただきます。

住まいは建て替えるべき?リフォームすべき?


◆神戸市西区伊川谷町有瀬:建て替えか?リフォームか?
先日のご相談では、築25年を超えた住宅について、
どのように活かすべきかを迷われてました。
すでにお子様は大きくなられ、家をでて、
東京でお仕事され、家庭を築かれています。
有瀬はなんといってもバス便。
1990年代は、郊外で家族にとって住み心地のよい住宅であっても、
今は高齢のご両親お二人またはおひとりでお住まいされており駅までちょっと不便に感じますよね。
2階にあった以前の子ども部屋は、ほとんど触らない荷物しかありません。
お子さん、お孫さんが夏休みに実家にもどられても、
泊まるほどの場所もないし、車の置き場所も困ります。
さぁ、こんなときどうするか?建て替えか、リフォームか、という具合ですね。

◆月返済額に惑わされてはいけません。建て替え費用は莫大です。
1600万円の新築と600万円のリフォーム、どちらが安いですか?という話になります。
簡単な話、これは比較になりません。
もちろん、見た目の金額で1000万円の差があります。
そして、新築には、解体費用が必要です。
その上で、建物を建築している間3か月~4か月は引っ越ししていなければなりません。
その際にかかるもろもろの費用といえば本当に馬鹿になりません。
短期間、違う場所で生活を形づくる負担は金額でははかりしれないものがあります。
普通に考えればリフォームが安いに決まっています。
ただ、これをわかりにくくするのが、住宅ローンです。
新築を35年ローンで金利1.0%で1500万円借りると
月返済額4万2千円ほどです。
かたやリフォームローンの金利は、2.875%と高い場合が多い。
その場合、500万円を15年で借りると月3万4千円ほどかかります。
「月あたりこれぐらいしか変わらないのであれば、
建て替えた方がいいんじゃないの?」って思ってしまうわけですね。
ローンって怖いものです。
築20年で建物はゼロ円?
◆大金を払ったお住まいに、さらに金を払って捨てないでください。
今のお住まいには30年かけてお金をつぎ込んできています。
それだけの資産に、まだ、解体費というお金を払って、
なくしてしまおうというのですから、もったいないにもほどがあります。
実はこれは、日本の税制上の問題などが絡んでおり、今後の課題となっているので、
建物価値の査定については、今後大きな改革が予測されます。
築20年でも、建物の価値がゼロにならないようにです。
ただ、その築20年の家が、あと何年住めるのかということも気になるところです。
そのためには、今の状況をまず確認することが重要です。
どのように活用できるのか、いくらで売ることができるのか、
本当の資産価値を適切に見定めなければなりません。
解体して、新築するぐらいであれば、売却して、他の場所で新築買った方が良いのではないか、
など、しっかりとした調査にもとづいて検討されることが、
無駄のない住まい探しにつながりますね。

中古住宅を早く高く売るコツはあるの?


◆査定金額の高い不動産会社を探さないで。
中古住宅を売却する際、できるだけ、高い金額で、早く売りたいものです。
その際に頼りにするのは不動産会社ですが、何を基準に選びますか?
ここで注意してほしいのは、「査定金額の高い会社」と「高く売ってくれる不動産会社」は
同じではないということです。
高い査定金額の会社は、高く売りたい所有者の気持ちをくんだ仲介会社が、
媒介契約を得ることを目的としている場合もあります。
高く売るには、買う側の気持ちを考える必要があります。商売と同じです。
現地見学に来られるとき、かなり多くの物件の中から選択をされてきています。
そんなお客様に、ぱっと見ていただいたとき、
購入を決断いただけるようにするにはどうすればよいかという観点が必要となります。

◆お金をかけずにきれいにみせる!
買う側の気持ちを考えると、中古とはいえ、新しく住みはじめる家です。
できるだけ、新築のようにきれいなのが良いですよね。
しかし、長らく空き家にしてあったり、今、お住まいされていたりすると、
なかなかそんな風にはいきません。
売却をはじめると、すぐに見学者があなたの家を見に来ます。
さぁ、うけいれる側の体制はとれていますか。
購入者側の立場にたってみると、たとえ中古とはいえ、第一印象が本当に大切です。
住宅って、結構最後は、フィーリングで選んだりしませんか。
もちろん、屋根や外壁をリフォームしてから売り出せば、
印象が良くなって売却はスムーズに進みますが、
わざわざ売却する住宅をリフォームする気にはなりませんよね。
そんなかでもお金をかけなくても出来ることはたくさんあります。

◆できるだけの情報を提供する。
まず、家を外から眺めたときに、こぎれいな雰囲気になっていること。
庭にゴミや、空の植木鉢、雑草など不要で汚い荷物などが置いてあったら、
早めに処分しましょう。植栽もきちんと手入れして、雑草などは抜いておきます。
次に、部屋に入った時の印象です。
室内は、照明があるのとないのとどちらがよいかといえば、明るい方がよいイメージですし、
空気の入れ替えなどは必ずやってほしいことです。
そのためには、見学者がこられる前には、窓を開けておくことが良いですね。
その他、買い物はどこが安くて便利とか、近隣との人間関係、地域の決まりごとなど、
物件を見ただけではわからない、売主であるあなただけが持つソフト的な情報を教えてあげられれば、
見学者に喜ばれます。
不動産屋さんにお願いしているからといって、なんでも説明してくれるとは限りません。
来客者をつれてきた不動産担当者が、「あれ、もっといろいろ説明してよ~」と思うこともしばしばです。
その一環として、建物の詳しい情報があれば、買う側にとっても安心といえます。
それはまた次回に。