どうすれば中古住宅にかし保険をかけれるの?

床下点検
◆最近、かし保険についての問い合わせが増えています。

神戸市、明石市、加古川市などの宅建業者様から、
最近かし保険についての問合せが多いですね。
問い合わせされるかし保険とは、新築住宅の保険ではなく、
中古住宅にかける瑕疵(かし)保険です。既存住宅売買瑕疵保険といわれたりもします。
中古住宅購入の際に、購入後の万が一の不具合に対する出費を防ぐため、
買主を守るための付保する保険です。

最近は、中古住宅の購入を検討している皆様が、
「中古住宅に保険や保証をつけるにはどうしたらいいですか?」
って問合せされるみたいで、そんな保険があるなんて、
宅建業者の皆様はあまりご存じないようです。
では、かし保険はどのようにしてつけるのでしょうか。

◆建物検査により、かし保険を付けれるかを判断します。
かし保険付中古住宅購入例
まずは、対象の建物を、かし保険をかけれるか調べなければなりません。
生命保険に入る前に、健康診断をうけるのと同じです。
それを「建物検査」または「インスペクション」といいます。
この検査は、かし保険の保険会社により認定された資格ある建築士により実施されます。
第3者の立場で検査を行いますので、買主にとっても、売主にとっても安心です。

通常、所要時間は、約60分~90分程度です。建築士が1名で対象のお家に伺い、
目視、触診、そして、レベルなどの測定機器をつかった調査を行います。
そして、かし保険のかけれるかの判定を行います。これを適合判定といいます。
結果としての報告書は、通常一週間もかからないうちに受け取れます。
その結果、適合判定がとなれば、その建物は、かし保険が付保できる住宅となります。

◆最高1000万円まで、最長5年間の保険がつけられます。
かし保険とは
適合とされた住宅は、検査日から一定の期間の間に、
中古住宅の売買の取引を行い、規定の保険料を支払えば、
引渡しの日から、最高1000万円、最長5年間の保険が付保されます。

費用は、建物の規模にもよりますが、
検査料と保険料をあわせて通常15万円~20万円程度です。
もし、検査で、適合の判定がでなかった場合は、再検査が必要です。
たとえば、シーリングがきれており、雨漏りの危険があったり、
基礎に、構造に影響するひび割れがあったりする場合です。
この場合は、引渡しまでに指摘された事項が修繕されて、再検査を行い、
適合となってはじめて保険に入ることができます。

注意していただきたいのが、物件の引渡しをうけてしまうと、
かし保険を付保することができません。
すべては、決済までで行いますので、ご注意ください。

建物検査を行う時期ですが、保険申込みの方法が少しかわりますが、
契約前でも、契約後でもかまいません。
検査員の日程の調整や、修繕工事が必要な場合もありますので、
契約が決まる前後、もしくは、物件検討時に
ご相談いただくことが一番安心ですので覚えておいてくださいね。

その他、詳しい既存住宅瑕疵保険に関する相談、
かし保険の加入申し込みについて、
その際の中古住宅の建物調査についてなど、
ご質問等がありましたら御連絡ください。

ここに書かれていない、耐震診断と補強について、
中古リフォームの一体融資相談、
リフォームの相談、中古+リフォームにおける助成金の情報、
また、その他の古い建物の売却査定の相談につきましても、
個別に返信させて頂きます。

中古住宅の欠陥はどうやって見抜くの?

◆購入予定の中古住宅、欠陥はないですか?

欠陥がないかを確認してください!
中古住宅購入される方は、契約をしたあとでも、
購入する建物について心配でいっぱいです。

一生に一回か、という大きな買い物である住宅購入。
莫大な時間と費用をかけてせっかく決めたものに、
万が一トラブルが潜んでいれば・・・と心配するものの、手段がなく、
実際は、中古住宅の購入は、運次第である、
ということが常識的にまかり通っていますよね。

そんなときにお願いしたいのが、
第3者の専門家である建築士にみてもらうことですね。
建物調査中。
これは基礎の鉄筋や、ひび割れを確認しているところです。
建物を一緒に見て回って、その建物がどうなっているのかを確認してもらいます。
もちろん、多くの情報をえることができて不安は解消されるでしょう。
ただ、たとえば半日程度の目視検査をおこなったからといって、
どこまでその方に責任をもってもらえるのでしょうか。
壁の中までは見えないし、本当に欠陥がないとはどんな専門家でも言い切れないものです。

◆万が一の欠陥に対しては、保険で守る方法があります。

そんな不安に対して対応する方法があります。

それは、中古住宅にかし保険を掛けるという方法です。
そのためには、まず、保険がかけられる建物であるのかを調査します。
そうすることによって、一定の不安を解消することができます。

先日、篠山で検査を行ったこの建物も、
売買契約前に調査を行い、かし保険が適合となりました。
保険にかけれる建物ということで買主様も安心されていることでしょう。
かし保険適合住宅
たとえば、この建物に、たとえば、5年間1000万円の保険をかけます。

購入した住宅に3年後、雨漏りが発生したとします。
それは、購入前の瑕疵によるものであった。
そんなとき、100万円の補修費用がかかったとしても、
この保険をつかって直します。
このように、修繕の大きな費用負担のリスクを逃れることができるのです。

◆遅くても物件引渡しをうける一か月前までにご相談いただければスムーズです。

保険をかけるには、その建物を検査しなければなりません。
それは60分~90分の検査ですので、壁を壊す必要もなく、
屋根の上に上がる必要もありません。
逆になんで上がって、もっと詳しく検査してくれないの?
と思うかもしれませんが、これは、国の指定する基準に従って行う検査となっており、
その基準にしたがって保険加入の可否を判定する仕組みになっています。

生命保険に入るにあたって、
健康診断をうけなければならないようなイメージで結構かと思います。
ただ、物件引渡しを受け、所有権が移転してしまっては、
この保険に加入することができません。
購入した中古住宅が決まれば、また、きめようと思ったら、
早めのご相談をお奨めします。

その他、詳しい既存住宅瑕疵保険に関する相談、
その際の中古住宅の建物調査についてなど、
ご質問等がありましたら御連絡ください。

中古住宅購入、リフォームのタイミングはいつ?


◆リフォームを考える時間がなかなかとれない。

中古住宅を買う場合、多くの場合、リフォームをして入居します。
宅建業者が、一度住宅を購入し、リフォームして再販するケースは別ですが、
一般の方の売っているものを買う場合は、トイレ、キッチン、お風呂など、
特に水廻りは汚れていることも多く、ちょっと気になりますので、交換したいところです。
クロスなんかもやっぱり汚れていますし、せっかくの新居への引っ越しですから、
中古住宅とはいえ、少しは綺麗状態で住み始めたいというのがみなさん思うところですよね。
ただ、購入前、まだお住まいされている家に見学にいったところで、
家具もおいてあるし、いろんな家電や照明もついていますので、
なかなか何をリフォームしたら良いのかはイメージしにくいものです。

◆リフォームは物件引渡前に検討を。

通常、リフォームは物件引渡された後に行います。
たとえば、今、賃貸マンションにお住まいで、中古住宅を探しているとしましょう。
今日、平成26年4月4日に物件を見に行ったとします。
通常、購入したいのであれば、できるだけ早く、購入の意思を固めなければなりません。
なんせ、中古住宅ははやいもの勝ちです。その意思表示が、買付証明書の提出です。
そして、契約内容の合意を図り、だいたい2週間ぐらい、
つまり、今から考えると4月後半には、契約を行います。
そこから、ローンの本申請や手続きなどを含め、
早ければ5月末までには決済を行う運びになるのが一般的でしょう。
あっという間に時間がすぎていきます。
そういった流れの中で、リフォームの相談できる業者を探して、
また、デザインを検討して、それを見積してといったことを、
一般の皆様が日常のお仕事やお忙しい毎日を送りながら行うのは、至難の業です。

◆物件引渡し後にすぐリフォーム着手する。

こうなると、今お住まいの賃料と、ローンの返済をダブルで抱えることになります。
ダブル家賃の負担です。
これは、家賃だけでなく、電気代、水道代、各種税金などあらゆるところにでてきます。
だからこそ、物件引渡し後には
すぐにリフォームに着手できるスケジュールを組んでおきたいですね。
どちらにしても、1~2か月は、賃貸契約の解約や引渡しの関係上、
ダブル家賃の負担は考えておかなければなりません。
その間で満足なリフォームを行って入居できる状態にするには、
よほど引渡し前に計画を進めておくことが大切です。
ちょっとこのあたりが難しそうなので、
やっぱり何もリフォームしなくてもすぐに住める家を探すという選択があるのでしょう。
物件購入検討と同時に相談できるリフォーム会社を見つけておきたいものですね。

神戸市の高齢者の皆様!補助金を使って安全なお家にリフォームを。


◆おうちの中は、危険がいっぱいです。

厚生労働省による不慮の死亡事故の種類別調査によると、
年間約4万人の死亡事故のうち、交通事故死は約7000人で年々減少傾向です。
一方、1万5000人近くの方が、家庭内の不慮の事故で亡くなられています。
家庭内の事故の多くは、浴槽内での溺死や、スリップ、つまづきによる転倒です。
そんな日常の中でこんな多くの方が命を落とされているのですね。
不慮の事故死・厚生労働省HPより
しかも、神戸市の資料によれば、家庭内事故死の約8割が65歳以上の高齢者だそうです。
街の施設や、道路など、バリアフリー化が進んでいるものの、
一番事故の発生が多い、皆様のお家の中を安全にしたいものです。
いつも不便になれているので、まったく危険に気づかないことが多いようですが、
バリアフリーリフォームは、いままで感じなかった家庭内での危険を気づかせてくれます。
バリアフリー住宅
◆手すり一つで大違いです。

バリアフリー工事といっても内容は様々です。
段差解消と手すりの取り付けがもっとも一般的ですが、
最近は温度変化におけるバリアフリーとして、断熱リフォームも重要です。
古いお家に建物調査にお伺いすると、
洗面所、浴室に手すりのない建物が結構あることに驚きます。
最近の住宅のお風呂などは、必ず段差が解消されていたり、
手すりが設置されていたりするのですが、それはあまり利用されない若い方のお家が中心です。
本当は、長くお使いされている高齢者の方がお住まいのお家につくべきものですよね。
工事例
◆神戸市では、工事費の1/3である上限6万円の補助があります。

リフォームという大そうなものでもなく、
ちょっとした工夫でいままでの苦労が解消され思いの他快適な生活になるものです。

神戸市では、65歳以上の方の世帯のおうちで、
浴室・洗面所の手すり取付や浴室出入り口の段差解消、
便所・玄関の段差解消や手すり取付、
廊下・階段の手すり取付や階段部への滑り止め取付など
が補助金の対象となりますので費用面の負担も軽減できるチャンスです。

建物調査をしていると、「我慢」を美徳とされている高齢者の方を多く見かけます。
ちょっとした苦労をいとわず、ご家族やお孫さんのために
無駄なお金を使わず倹約をされています。
ましてや、暑さ、寒さも「我慢」の範囲として対応されています。

これがこれまで経済発展を進めてきた高齢者の方々の精神力かと
われわれも頭が下がる思いですが、
おうちの中に関しては、少し「我慢」を忘れていただいて、
「安心・安全」のためにバリアフリーリフォームを検討されてはと思います。

その他、簡易な工事の相談、断熱リフォーム
耐震リフォームの相談、耐震診断の相談など
ご質問等がありましたら御連絡ください。

神戸市でH26年度無料耐震診断の受付が始まりました。

住まいを知る
◆2043年までの地震発生確率は、60~70%です。

神戸市において、耐震診断の申込み、耐震改修の補助金の申請受付が
先日の、3月24日(月)より始まりました。

今後30年以内でかなり高い確率で発生する地震の一つが南海・東南海地震です。
広範囲で比較的長時間にわたり大きな横揺れが続くと予想されているようです。
阪神・淡路大震災発生直前においては、0.02%~8%でしたが、
それが、本年の予測では、60%~70%まで上昇しています。

そして、阪神・淡路大震災の死亡原因の77%が
住宅が倒壊し何らかの下敷きになった窒息・圧死といわれています。

今、お住まいの建物の耐震性が、現在どういう状態なのかは、
昭和56年5月31日以前に着工された住宅に住まい、
またはご活用されている方は、是非、無料で調べれますのでお申込みされてはと思います。
オキールファミリー
◆耐震診断は、半日もかからず、建築士とお話しながら一緒にチェックできます。

耐震診断というとなんか、すごい機械をつかって、
家の中を調べまわるような印象があって、ちょっとハードルが高いように思います。

家の中や、物置を整理しておかないといけないとか、
何かと気を使われる方が多数いらっしゃいます。

実際のところはまったくそんなことはありません。

まず、お家に伺う日を一日決めます。たとえば午後1時にお伺いすれば、
よほどの大きい邸宅は別として、遅くとも4時までには終わることがほとんどです。

建築士1名ないし2名が、お宅のお邪魔して、お住まいされている所有者様と一緒に、
「何か雨漏りとか最近ないですか?」
「床がきしむとかないですか?」などとお話をしながら、
まずは家の外周をぐるっと回り、そして、内部の状態を確認して回ります。

特に、押し入れの中身を全部出す必要とか、家具を動かす必要とかもありません。

建物の図面がありましたら、その図面と現状が一致しているか、
どこかリフォームによって構造的に影響があった場所がないかなどを確認します。

そして、図面の有無などの情報量にもよりますが、
調査後、1週間~2週間程度で報告書を作成し、所有者様に説明するという簡単なものです。
診断結果
◆27万円の補助金を使って、診断後の補修計画報告書まで作成できます。

診断は、現在の基準と同等の、
震度6強の大震動に瞬時に倒壊しないようにするための検討を行います。

建築時のルール自体が違う昭和56年以前の建物は、
何らかの処置が必要となってくる場合がほとんどです。

では、どこを、いつ補強するかという話になります。
それは、急ぐ必要はありません。診断してもすぐ工事できない場合も多々あります。

今すぐでなくても、キッチンリフォームする際にあわせて補強するとか、
お風呂をやり替える際にあわせて補強する、バリアフリーリフォームのときに補強するなど、
何かのついでに徐々に行っていくことは、予算面のメリットも大きいといえます。
とにかく、きっかけを逃さないことが大切です。

補強する方法は、主には壁をより強くすることです。
屋根をふき替える、または塗装するのであれば、
より軽い屋根にするという手段もありますが、
耐震性を向上させるには基本は壁を強くすることが中心となります。
補強方法例
今なら法人・個人に限らず上限27万円の補助金を使えますので、
実質2~3万円の負担で、そういった具体的な報告書を出してもらうことができます。

神戸市の皆様に限らず、兵庫県内にお住まいの皆様も
少なからず市町村での助成金があります。
お知り合い、ご家族の方で、ちょっと心配ありそうな古いお家に
住まわれている方にもぜひをすすめていただければと思います。

その他、兵庫県内の助成金、補助金の相談
耐震リフォームの相談、耐震診断の相談など
ご質問等がありましたら御連絡ください。

マイホームの価格は、土地と建物にわけて考えましょう。


◆土地価格が上昇?公示地価ってなに?

国土交通省が3月18日に公示地価を発表しました。
これは2014年1月1日時点の定期的に国家機関等が示す価格で、
標準的な土地の更地の値段となっています。

これが、東京、大阪、名古屋の三大都市圏のおいては、
リーマンショック発生時以来、6年ぶりに上昇に転じたそうです。
神戸市内の住宅地もプラスに転じており、
灘区、東灘区はもちろん、兵庫区、須磨区、垂水区も上昇しています。

現在の政策による大胆な金融緩和や景気回復で、
不動産投資や住宅取得の需要が高まっていることが背景にあるのではないでしょうか。
更地とは、建物が何もない、土地だけの状態のことを言います。
もし、古いつかえない建物があれば、建物を解体しないと更地になりませんよね。

また、堀込み車庫の上に家がある土地や、旗竿上になっている土地、
坂道の途中にある土地、敷地の前の道路が非常に狭い土地など、

お住まいの土地の事情は様々なので一概にはいえませんが、
一般の土地取引価格の指標となればということで法律に基づいて地価が公示されています。

◆土地価格の指標には、他に標準地価、相続税路線価、固定資産税評価額があります。

公示地価は1月1日時点の価格ですが、7月1日時点の価格があります。
それを、基準値標準価格といいます。

基づいている法律がことなりますが、公示地価と査定方法に類似性もおおく、
公示地価とあわせて一般の土地取引の半年後の変動の指標ととらえることができます。

利用用途によって、相続税路線価や固定資産税評価額とあり、
これらから総合的に類推しながら、土地の価格を査定することになります。

つまり、プロはこういった情報から判断しますので、みなさんも、
投資家の目線で、資産を減らさない家さがしをするとなれば、
こういった考えも少しは頭においていただければと思います。

◆土地と建物を別々で考えることで、本当の価格が見えてきます。

中古住宅にしても、新築住宅にしても、
土地と建物のセット価格で販売されていることが多々あります。

目を疑うのは、土地建物の価格よりも、毎月のローンの返済額で、
物件価格が大きく表示されている、騙されやすいチラシもよく見ます。

よく考えてくださいね。

住まいを買うということは、毎月支払うローンを買うのではなく、
土地と建物を買うのです。

つまり、それぞれには値段があり、
資産としての価値があることを忘れないでください。

購入時にはあまり考えないかもしれませんが、売却するときに気づきます。
不動産会社が査定して、土地はいくら、建物はいくらと出されます。
その時に、はじめて、購入時の価格と比べて唖然とするわけですね。

物件価格について、土地、建物の査定をしっかりと把握したい。
そんなときのために、バイヤーズエージェントを利用いただきたいと思います。
買主様のためにしっかりとした情報が提供できます。

中古住宅は断熱リフォームをして住むべし。

あったか和室

◆古い住宅ほど断熱性が低いのは確実です。

中古住宅を購入する際、注意しておくのが、断熱性です。
CO2排出量削減を呼び声に、さまざまなところで、省エネという文字を見かけますが、
中古住宅選びにもそういう目線をなくしてはいけません。

建物を建築において、省エネ基準は、年々厳しくなってきており、
昨年の平成25年にも大きな省エネルギー基準の改正が行われています。

たとえば、昔の家のサッシは、今のサッシとくらべて気密性がおとります。
昔の家は、窓をしめていても、スース―風がはいるような気がしませでしたか。
また、廊下が寒かったり、トイレが寒かったりしませんでしたか。
中古住宅は年代によって断熱性は大きく違いがあることを知っていてください。

住まいの熱の出入り

◆建物の熱は、約50%は窓から逃げる。

断熱性、省エネと一概にいっても、いろんな“ものさし”があります。

もちろん、太陽光発電や、オール電化、省エネエアコン、高性能給湯器など、
住宅設備において、エネルギー消費量を抑えて快適な住まいを得る方法があります。

ただ、中古住宅で注意すべきは、もともと、その建物がもっている断熱性、気密性が、
どのレベルなのかということです。

床下に断熱材がなければ、床下からの断熱材の敷設を検討し、
床が冷たくなるのを改善できます。
2階がどうも暑くなりやすい住宅は、天井の断熱材が不足している場合もあります。
「気流止め」といった施工も効果を発揮する場合もあります。

なによりも、窓を改善することは、重要です。熱の大半は窓から逃げるともいわれています。

すべての部位について断熱性をあげることが、経済的なのかは別として、
中古住宅購入前には、どういった断熱リフォームをするのかを検討をしておきたいものです。

◆断熱リフォームで、住まわれる人の健康も改善できます。

断熱リフォームをすることで、省エネ効果も期待できますが、
住まわれる方の健康にも効果が期待できます。

なんと、厚生労働省調べの人口動態統計によると、
家庭内における主な不慮の事故による死亡者は、交通事故死者を上回り、
中でも、「心疾患」と「脳血管疾患」は、原因の第2位と第3位を占めています。

特に入浴中の脳卒中など、寒さと突然死については、
相関関係が見られるので、住宅内ではヒートショック(急激な温度変化)を起こさない
断熱リフォームは有効な対策になります。

また、夏の防暑対策として、断熱材で屋根や天井の断熱リフォームを行うことは、
夏の日射の影響による室内の温度上昇を緩和することができ、
熱中症の予防につながります。

壁、水回りなどリフォームするときは、比較的安価で断熱リフォームが可能です。
好きなリフォームと同時に健康な住まいを。
こういったことも、住まい選びで考えていきたいですね。

既存住宅アドバイザー講習会にて講師をさせていただきました。

◆兵庫既存住宅活性協議会は、中古住宅の安心安全を促進します。

既存住宅アドバイザー講習会

当社が、兵庫既存住宅活性協議会の事務局をお手伝いしております関係上、
2月27日、神戸市中央区の不動産会館で開催された
「既存住宅アドバイザー講習会」の講師をさせていただきました。

この協議会は、兵庫県内の公的団体があつまって
中古住宅の安心・安全な流通をはかろうとする団体です。

兵庫既存住宅活性協議会ホームページはこちら

中古住宅を購入する方のトラブル報告を受ける兵庫県が音頭をとり、
平成24年から活動が開始された団体で、
今回、ハトマークの宅建、うさぎマークの全日といわれる
兵庫県内5800社をこえる二つの宅建業者の団体から
100名ほどの希望者をあつめ、
安心・安全な中古住宅を流通するために必要な知識を身に付けていただきました。

◆お住まいの売却検討前に、まず建物調査を!

半日かけて説明させていただくので、すべてわかるわけではありませんが、
売却対象物件を、トラブルをさけて保証をついた建物にするため、
宅建業者様にどのようにしていただくか、ということが大きなポイントです。

市場に販売されている中古のお住まいがどういう状態であるのか、
一定の指標で判断する物差しがなければ、一般の人にはわかりにくいでしょう。

車の中古車には、売買時には鑑定書があるのに、その何倍もする住まいには、
何の書類もなく、ただ、見て買う。これではトラブルが発生しますよね。
売却後に、あとあとトラブルにならないためにも、
資格ある建築士による建物調査をしていただきたいことをお伝えしています。

フェニーチェ適合住宅

◆売却中物件には、「フェニーチェ適合住宅」の明示で安心提供を。

当協議会で、検査をうけていただいて、一定の評価をうけていただいた住宅には、
「フェニーチェ適合住宅」の認定を行います。

そうすることによって、一般の消費者様は、
「あ~、この住宅は、検査しているんだな~」と安心して、
物件をみにいくことができます。

われわれのバイヤーズエージェントも、
その報告書を物件検討者様と一緒に見ることによって、
早い段階ではいる豊富な情報から、購入時のリフォームの可能性などを相談することができ、
多様な判断が可能となります。

兵庫県内に「フェニーチェ適合住宅」が増えれば、
中古住宅はもっとスムーズに流通促進されていきます。

それが、中古+リフォームの夢のすまい選びの一助になればと思い取り組んでいます。

中古住宅+リフォームに適した住宅ローンとは?

住宅ローン

◆中古住宅購入時のリフォーム資金は住宅ローンが可能です。

中古+リノベーション、一度は検討する方もいるでしょう。
ただ、中古住宅購入を最後に踏み切れない要因としては、
リフォーム費用の工面が大きいのではないでしょうか。

金融機関によっては、中古住宅+リフォーム一体ローンという商品を提供しています。

しかし、国土交通省発表のある調査によると
リフォーム資金にローンを利用している割合は、
全体の10・2%となっているそうです。

住宅購入において、住宅ローンを利用することは一般的ですが、
リフォームローンのこの利用率をみると、
ほぼ中古住宅+リフォームを行っている方のほとんどは、
現金でリフォームしています。その理由はなんでしょうか。

◆中古住宅の決済前に、リフォームローン額を決定しましょう。

その理由は、ただ一つです。中古住宅を購入後でないと、
時期として、リフォーム費用算出ができないことです。

よって、購入時にはリフォームローンが組めません。

その結果、一般の信販会社等のリフォームローンを使うことになり、
金利が、通常の住宅ローンの金利より高くなります。

借入期間は短く、35年ではなく、15年などで設定されています。
住宅ローン控除対象からもはずれます。

つまり、中古住宅+リフォームが高くなる理由の大きな理由は、
その金額自体が高額なのでなく、住宅ローンを含めた、
毎月の返済額が高くなることに原因があるのです。

◆リフォーム資金を含めて、住宅ローンを組む方法があります。

これを解消するのは、中古住宅購入時にリフォーム金額を決めることです。

それによって、中古住宅+リフォーム一体ローンが可能です。

つまり、1000万円の中古物件に、1000万円リフォームを行って、
自由なデザインで夢の住まいを建築しても、
2000万円の新築建売住宅を購入したものと同じ毎月の返済額で
住まいを購入できます。

これを行うためには、事前の建物調査が重要な要素です。

購入検討物件を、どんなリフォームができるのか、
提案してもらえるパートナーが必要となるでしょう。

もちろん、不動産会社と建築士、リフォーム会社と
すべてを調整しながら進めるには大変な手間がかかります。

ただ最近は、当社のような、ワンストップですべてを提供できる会社もあります。

購入者にとっては、一生に一回の夢の住まい選びです。

人それぞれの夢をかなえるお家探しを是非進めてほしいものです。

増税後の中古住宅購入、すまい給付金の確認を!

◆さぁ消費増税、ローン減税拡充とすまい給付金制度で、景気の落ち込みを防ぐ。

すまい給付金

もうすぐ3月、いよいよ消費増税が目前まで迫ってきました。
いまから中古住宅を探しても、3月末までの引渡しは難しく、
消費増税後物件の購入が現実のものとなっています。

もちろん、消費増税による景気の落ち込みを防ぐため、
消費者の負担を緩和する制度が、平成25年度補正予算で確保されました。

一つは、住宅ローン減税等の拡充です。

これは、最大控除額が200万円から400万円となったため、
非常にわかりやすい拡充となっています。

しかし、住宅ローン減税は、支払っている所得税等から控除する仕組みであるため、
収入が低いほどその効果が小さくなります。

そこで、すまい給付金制度があわせて導入されました。

この制度は、住宅ローン減税の拡充による負担軽減効果が十分に及ばない収入層に対して、
住宅ローン減税とあわせて消費税率引上げによる負担の軽減をはかるものです。

このため、収入によって給付額が変わる仕組みとなっていますが、
最大30万円の給付金が支給されます。

課税と非課税

◆購入予定の中古住宅、その売主は、宅建業者ですか?

最大30万円のすまい給付金を間違いなく申請するために、
中古住宅購入時に、皆様が確認すべきことがあります。

それは、売主が、宅建業者であるか、個人の方であるか、です。

個人間売買においては、物件価格には消費税は含まれません。

しかし、売主が宅建業者である場合は、物件には消費税がかかります。

通常、物件は総額表示のため、「中古一戸建 2180万円」と記載されているときに
税金について不明な点が多いかもしれません。

まずは、税金が含まれているかの確認です。

しかし、この物件が、宅建業者が所有している物件で、
2180万円(税込)の場合は、
金額には、土地代、建物代の他に、建物にかかる消費税が含まれます。

この消費税が5%から8%に4月から上がると思ってください。

こういった物件が、すまい給付金制度の対象となります。

既存住宅瑕疵保証保険

◆すまい給付金の利用は、既存住宅売買瑕疵保険への加入などが条件です。

すまい給付金は、宅建業者所有の中古住宅がすべて対象となるわけではありません。

住宅ローンを利用する場合、既存住宅売買瑕疵保険への加入など、
売買時に検査を受けている中古住宅が対象となっています。

既存住宅売買瑕疵保険とは、中古住宅の検査と保証がセットになった保険です。

保険に加入する住宅に一定の傾斜やひび割れといった不具合がないかを確認する
保険法人の検査に合格する必要があります。

だからこそ、皆様に確認していただきたいのです。

宅建業者所有の物件において、
売主に、既存住宅売買瑕疵保険に加入している物件かを聞いてください。

おそらく、保険に加入できるのか知らない場合が多々でてくるでしょう。

皆様、保険法人の検査に合格できない物件を購入しますか。

すまい給付金は、一定の検査に合格した物件にしか適用されません。

まだまだ、この制度を理解されていない宅建業者様もいるかもしれませんので、
購入者より確認することが必須といえますので、お気をつけください。

すまい給付金制度

その他、すまい給付金に関する詳しい内容、
質問等がありましたら御連絡ください。

すまい給付金について、
兵庫県で「消費者向け説明会」も
3月2日(日)に開催される予定です。

詳しい内容については、次のホームページでも
確認できますので、ご参照ください。
http://sumai-kyufu.jp/

また、ここに書かれていない既存住宅売買瑕疵保険について
中古+リフォームにおける助成金の情報、
また、その他の消費増税にからむ相談につきましても、
個別に返信させて頂きます。